神無月 神様の恵みを感じてみる

10月は神無月(かみなづき)


出雲大社に神々が集まり諸国に神が不在になるから

と言う説はあまりにも有名ですが

雷の鳴らない月で「雷無月」
新穀で酒を醸す月なので「醸成月」と
どちらも「かみなしづき」と読みここからきているという説も納得できます。

神無月の語源について 語源由来辞典

雷神の出番はなくなりますが、この季節、風神さまの力が高まるようですね。特に年々、台風被害の規模が大きくなっています。

恵みの神様

春に山から神様が下りて来られ、里人たちの稲作が始まります。その間ずっと共に在り、田畑を守護し、やがて実りの秋を迎えます。
秋祭りとして、この豊かさ、喜びに感謝し、皆で共に祝い、再び山へと還られる神様をお送りします。

この巡りが来年も再来年もずっとずっと続くようにと、人々は祈り願ってきました。

そんな中でも、稲の恵みから得られる酒造りは神聖なものであり

神事としてお酒はお神酒(みき)と言われます。

米から酒へと、全く性質の違うものに変化するということは考えれば不思議です。

今でこそ麹(こうじ)の働きなど化学で解明されていることを我々は学ぶことができますが、遠い昔から、この醸造の力にも神の恵みと霊威を感じ、不思議な力のあるものとして大切に扱われてきたに違いありません。

また、「直来(なおらい)」は神様にお供えし、その神饌を共に皆で食することで神とつながり、その霊力も分け与えられるとする神事でもあるといえます。

稲作と宗教観

お米のの漢字は八十八の手間をかけて育てることを表している、などと私たちは聞いて育ちましたが、稲作やお米の成長を通じて、常に食を大切にする文化がずっとあったにもかかわらず、いつしか私たちは簡便化を追い求め、いつしか「食物が体を作っている」という基本をおろそかにし、口に入れるものに対して無関心なまま来てしまいました。

食の未来にも警鐘が鳴らされて久しいですが、ひとりひとり意識を持って、できることに取り組まなくてはならない時を迎えています。

この国のおおらかな宗教観や食育の原点をもう一度思い出し、受け継ぎ直したいものです。

結びの力

古事記において国土・人間・万物を創造したという、造化の三神。天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、高皇産霊神(タカミムスビノカミ)、神皇産霊神(カミノムスビノカミ)の神名にもあるようにこの結びの力が大切です。

米と水でお酒ができるように

このあれとこれを結び合わせることで新しいものができる。

これからの時代はそんな「結び」の働きが大切で様々なものを創造してゆく可能性に満ちていると見ることができます。

自分にしかできない何かを見つけ導き出してみる。

そしてそれを生かしてゆくためには、何かと結びつけてゆく。

物でも、人でも

きっと何かが待っているのかもしれません。

季節

Posted by satoko ikuta