着たい時がタイミング着物デビューのススメ

2019年3月16日

「一度、大島紬って着てみたいな〜」

私がそんな気持ちになったのはすでに50代後半になってからでした。

せっかく日本に生まれて、女性の憧れとしてあったのに、何やかやで諦めてしまうのはもったいない話です。今まで贅沢な買い物もしたことがなかったので、こんな体験もいいのではと思い切って大島紬を手に入れました。

もし着物がいいな、いつか着てみたい、という方はお早めに着付けのお稽古に通ってデビューしてみてください。
もう少し若くて、身体の動きがもっとスムーズなら、もっと楽しめたのにと私自身の後悔でもあるので、これはぜひお伝えしたい想いです。

若い頃茶道を習っていましが、いつも母の着付けに任せきりでしたが、これからはそういうわけにはいかず、着付け教室に通いました。

その後お太鼓をもう少しちゃんとマスターしたい思っていたところ、個人指導の先生とご縁ができ、友人と3人で通いました。先生の着こなしも実際に見せていただけてほんとうによかったです。こんなふうに装えたらいいな、という身近なお手本でした。

今はわかりやすい着付けの動画も利用できて便利ですが、まず先生について着物の心みたいなものを直に教わることが習得の近道でしょう。

和服の大変さは想像以上でしたが、自分で着こなすことの意味は大きいものです。あらかじめ身体合ったものを次々に重ねてゆく洋服と違って、着物はひとつずつ手順を踏みながら自分と馴染ませてゆくような作業です。

これものちに「慣れ」でしかマスターできないというのがわかりますが、そこここで微調整するカンを養ってゆくということだと言えます。長い間積み重ねられた知恵、その人ならではの工夫、着てはじめて完成させる「着物を着る」ということ。

なにしろ人一倍覚えや要領の悪い私ですから大げさに聞こえるかもしれませんが、着付けをマスターすることで、自分を大切にできるひとときや、日常のちょっとした緊張感は何ものにも代えがたいものです。

足首を骨折したり、膝痛を抱えた時も、また着物が着れるように回復させようと希望を持てたことも大きいです。

大阪在住の私にとって、気軽に着物でお出かけできるおススメは、大阪国立文楽劇場です。
文楽を見に行くことも着物も同じころから趣味として定着しました。

もともとこの大阪の地で庶民に長く愛されてきた芸能です。雰囲気も華やかでわくわくしますが、どこかほっとする、肩ひじ張らないゆったり感があります。ほんとに気楽に着物で楽しむという方が多いので、私のような初心者に近いものでも、ご愛敬で行けます。

打ち合わせやランチ会、美術館に講演会、同窓会、、出かけるところもいろいろ出てきます。
改まった気持ちを表したり、着物そのものに価値があるので、見てもらうことで人に喜ばれたり、お店でも気遣ってもらったり。。

スーツのサイズが合わなくて慌てることもなく、草履も靴より足が楽に思います。長い目で見れば経済的かもしれません。