文月(ふみづき)と七夕伝説

2019年9月2日

七月です。

今年も明るく後半のスタートを切りたいものです。

文月の語源は、短冊に歌や字を書き書道の上達を祈った七夕の行事に因み

「文披月(ふみひらづき)」が転じたとする説が有力とされるようです。

その他、陰暦七月は稲穂が膨らむ季節であるため

「穂含月(ほふくみづき)」「含月(ふくみづき)」からの転とする説

稲穂の膨らみを見る月であるため「穂見月(ほみづき)」からの転とする説などがあります。

(「語源由来辞典」より)

文月のふの音から、膨らむという言葉が稲穂の穂が豊かに実ってゆくことにつながり

稲の生育を見守り実りを祈る思いが込められています。

七夕伝説

7月はまた七夕の伝説と短冊の笹飾りが季節の風物詩ですね。

牽牛織女が一年に一度だけ願いが叶って会うことができるという説話が成立したのは中国の後漢(25~220年)とされ、

わが国には飛鳥時代には伝わっていました。

中国では川を渡るのは織女だそうですが、「万葉集」では多くの七夕歌が詠まれ、すべて彦星が川を渡ることになっています。わが国古来の妻問婚になじむ形で受け入れられたことがわかります。

万葉では、織姫を、「織女」「多奈波多」「棚機」と表記する。棚のある水辺の建物で機織りをし、神の衣の布を織る女を「たなばたつめ」といっていた。

それに渡来説話の織女像を重ねた(折口信夫「水の女」「たなばたと盆踊りと」)とのこと。

七夕の節句

平安宮中の星祭の儀式、乞巧奠(きっこうでん)が今でも冷泉家に伝わり行われています。

祭壇に海の幸や山の幸を中心に五色の糸や布、琴や琵琶、秋の七草、他に新調した着物などを牽牛と織女に供えます。

五色の布は中国の陰陽五行説により、万物を構成する木(青)、火(赤)、土(黄)、金(白)、水(黒)を表しています。

七夕伝説とともに女子の機織などの手芸上達の祭りとしても庶民に広がりました。

中国では唐の時代科挙に及第することが男子の関心事、筆墨を用いる、すなわち文章の上達を祈ったことでしょう。

そして、現在までこうして短冊に願いや想いを綴ることにも関連してきたのかもしれません。

家族の衣服を整えるのはつい近年まで女性の重要な仕事とされてきたので裁縫の上達を願うことは大切な行事でもあったといえますね。

技術向上を祈るこころ

今は何もかもが用意され簡便化され楽にはなりましたが

ふと、振り返ってみるとおばあちゃんは、なんでもやる人で

なんでもできる人だったな~

あのお漬物が懐かしいな~

ちゃんと聞いておくんだった

みたいなことも多いです。

手作りする

手をかける

そこに、知恵も愛情も受け渡されてゆくのに惜しいことです。

私は何を伝えていけるかな。。

季節

Posted by satoko ikuta