「幸せホルモン」オキシトシンはスキンシップで生まれる癒しの脳内物質

ヒーリングやセラピーは、癒しを提供しますが、この癒しを定義するのはちょっと難しいです。病気を治療することではないので、どんな効果があるかなどと具体的に言うことはできません。

私もセラピストとして「癒しとは何か」ということを問いかけて20年になるのですが、ようやくこういうことなのでは、という納得できる説明に出会えたような気がします。

「愛情ホルモン」「幸せホルモン」「絆ホルモン」と呼ばれるオキシトシンはこれからの時代を明るく心豊かなものにしてゆくための重要な鍵になってゆくような気がしてきました。

愛の素は体の中でも作られている

小笠原英晃著「精神世界の歩き方」(BABジャパン)を読み、いろいろ勇気づけられました。その中でも「愛の素は体の中でも作られている」と述べられています。

オキシトシンについての箇所を少し引用します。

オキシトシン女性ホルモンであると同時に脳内化学物質でもあります。

これまでは、授乳時に分泌され、母性の目覚めや母子の絆を深める作用があることは知られていましたが、実は男女ともに分泌されていて、パートナー双方や動物とのスキンシップなどでも分泌されることがわかっています。

オキシトシンは、血圧を下げたり、ストレスに抗する働きがあることから、心血管系ストレスの悪影響から守る自然の抗炎症薬ともいえ、オキシトシンの分泌は心臓を再生し、ストレスで起きるダメージを和らげてくれます。

また、自律神経のバランスを保ったり、記憶力を高めたり、学習効果がUPしたり、相手との愛情や絆を深めるといった社会的なつながりとも密接に関係しています。

自閉症には、低下していた内側前頭葉の活動が活性化し、対人コミュニケーションの障害が改善されたという報告もあります。

さらに、痛みの軽減、免疫系の活性化、心拍数の低下、不安や抑うつの低下なども報告されていて、人や動物らとの繋がりを感じた時だけでなく、他人に対して親切にすることでも分泌され、誰かに優しい気持ちで接した時などにも分泌することがわかっています。

ただし、オキシトシンには、育児を邪魔する者に対して攻撃的になるなど、時に攻撃性を高めてしまうこともあるので、寄り添う気持ちをもって相手に接することが大事です。

触れ合うことで

昔から「手当て」という言葉があるのも根拠のないことではないといえますね。

癒しは、慰めたり、なだめたり、ほっこりするような一瞬の安心や快感として扱われてきた感がありますが、心身のさらに深いところから、もっと確かな働きとして捉えることができるでしょう。

タッチセラピーを通じていつも感じることは、触れられる側も触れる側も心地よく充実した体感が得られることです。

いつでもどこでも、赤ちゃんや子どもさんからお年寄りにまで、自然に行える奉仕の行為。

ただただ、優しく手で触れてみることを意識していきませんか?