卯月(うづき)「う」生み出すための過程

2019年7月2日

何かと生活に変化の訪れる四月は暦では卯月(うづき)です。

季節にも初々しさというか、「これから、これから」と大気の呼吸をゆっくり整えてゆくかのように感じられます。

まだまだ小さな木の芽や花の蕾もあり、ドキドキしながらかくれんぼしている幼児のようです。

ひと月を通じての変化も、大きな時節ですね。

卯月(うづき) とは 卯の花(ウツギの花)の咲く季節なので卯の花月の略が有力な語源のようですが

十二支の 子 丑 寅  の 四番目に当たるからだという説などが挙げられています。

もう少し思いつくまま、「う」のつく言葉、「う」の音の意味を考えてみました。

以下の三種類の意味で考えることができます。

その① 受け入れる

受ける・受け止める・受け入れる・受け止める・打つ・うなづく

その② 熟成させる

熟む・熟れる

膿む(化膿する)

倦む( 退屈する。嫌になる。飽きる。 疲れる。くたびれる。)

績む(麻・苧=からむし、などの繊維を細く長くよりあわせる。紡ぐ。)

その③ 生む

「生み出す」ということには、まず何かを受け入れることで、何かが動き出し、進んでいきます。

種から生育して、果実などはどんどん熟して食べごろになります。

バイ菌が侵入すれば、白血球が戦って膿を出してくれます。

あるものは結局、飽きてしまって投げ出したり、くたびれてリタイアしてしまうことも。

このように、受け入れたことでさまざまな反応を起こすという過程を表す状態をたどることができます。

生み出すということは、まず受け入れて、熟成させて、何らかの形にして出すということです。

入口(受け入れる)→熟成させる(熟む)→出口(生み出す)

この三段階の状態を意識してみると、今はそのどの段階にいるのかを探ることができます。

ちょっと重苦しい、憂鬱な感じ、という時は内面で混乱して足踏み状態に陥っているのではないでしょうか?

何かもやもやしているなら吐き出しましょう。

笑ったり、泣いたり、時には怒りを爆発させたり。

常にすっきりさせておくに越したことはありません。

また、何らかの体験なり、気づきなりをアウトプットして、その知識を自分のものにしてゆくことが、大切です。

ここで同じく「う」のつく「歌」という言葉を調べてみると

「うた・歌う」・・・「うった(訴)ふ」・歌うという行為には相手に伝えるべき内容(歌詞)の存在を前提としている。(折口信夫)

「歌」の語源として、言霊(言葉そのものが持つ霊力)によって相手の魂に激しく強い揺さぶりを与えるという意味の「打つ」からとする見解。(徳江元正)

があります。

何かに感動する。心を打つ何か、それを現そうする、表したいという想い。

それが結実して歌になる。

そしてまた、人の心を打つから歌なんですね。


言葉は多くのものを教えてくれます。

大いに人生も謳歌したいものです。

言葉

Posted by satoko ikuta